子供から大人まで、アトピーでお困りの方はたくさんいらっしゃいます。
アトピーや湿疹の治し方を調べると、必ず出てくるのが「グルテンフリー」という言葉。
グルテンフリーでアトピーが改善した!と発信しているブログも少なくないですが、本当なのでしょうか。
今回は、グルテンフリーとアトピーの関係について、深掘りしていきたいと思います。
グルテンフリーのメリットやデメリットなど基本的な知識についてはこちらの記事で解説しています。
▶︎グルテンフリーの基礎知識|注目されている理由や、体への影響は?
アトピーの原因は?
痒くて辛いアトピーですが、さまざまな原因が絡み合って発症すると考えられています。
中でも、食物・ダニ・ホコリなどのアレルゲンを吸い込んだり皮膚内部に取り込んでしまうことで、炎症や痒みを引き起こしてしまうというのが一般的です。
通常、皮膚は紫外線やホコリから肌を守るバリア機能を備えっていますが、アトピーになるとバリア機能が低下してしまい、アレルゲンが皮膚内部に侵入してしまいます。
つまり、アトピーはアレルギー疾患の一種だと言えます。
グルテンフリーでアトピーは改善する?
アトピーがアレルギー疾患の一種だということを考えれば、グルテンフリーによってアトピーが良くなるというのもまんざら嘘ではないように思えますね。
小麦を抜くことでアトピーが良くなる可能性があると考えられるのは、どのような場合なのでしょうか。
小麦アレルギーを持っている
小麦アレルギーの方は、当然ながら小麦を摂取すると皮膚の炎症や痒みを起こします。
また、最近では小麦を摂取するとなんとなくお腹の調子が悪くなったり、頭痛を引き起こす遅延型アレルギーの存在が指摘されています。
遅延型アレルギーの場合は症状が緩やかなので診察などをせず、自分でもアレルギーだと気づかないことが多々あります。
グルテン不耐性
グルテン不耐性とは、小麦に含まれるグルテンにより腸が傷つく疾患ですが、こちらも遅延型アレルギーと同様に症状が激しくないため気付きにくいです。
グルテン不耐性の方が小麦を摂取すると、下痢や腹痛、皮膚炎症などの症状が現れます。
セリアック病
セリアック病は免疫がグルテンに過剰反応する疾患で、欧米人に非常に多く見られます。
もちろん、小麦を摂取すると下痢や腹痛、皮膚炎などを引き起こしてしまいます。
小麦を抜くとアトピーが良くなることもある
グルテンフリーでアトピーが良くなるのは、上記のようなアレルギーなどを持っている場合に限られます。
小麦アレルギーやグルテン不耐性は自分で気づかないことも多いため、アトピーがなかなかよくならなかったり酷くなってしまう場合は、一度グルテンフリーを試してみることをおすすめします。
小麦が原因かを確かめる方法
小麦が原因だと疑わしい時、まずは小麦を含む食品を2週間程度口にしないように我慢してみることをおすすめします。
症状が軽減されれば小麦によりアトピーが引き起こされていることがわかりますので、小麦を断つことで改善の可能性があります。
また、最近は精度の高いアレルギー検査が受けられるようになり、少しでもアレルギーがある場合は検査でわかりますので、一度受けてみるといいでしょう。
小麦を抜いたグルテンフリー生活を試してみよう
グルテンフリーは難しいというイメージがありますが、実際は小麦を使ってない食品も数多くあり、手軽に始めることができます。
特に、まだまだ販売しているお店は少ないものの、米粉や大豆粉で作られたパンやパスタも増えてきているので、好きなものをやめなくてもいいこともあります。
また、アトピーやアレルギーに関わらず、グルテンフリーにはいろいろなメリットがあるので、ゆるく始めてみるのもいいかもしれませんね。
コメルは米粉100%のスイーツをつくっています
コメルのスイーツはすべて山形県産米粉を100%使用しています。
日々スイーツの材料や加工方法を見直しており、おかげさまで小麦のスイーツよりもおいしいと言っていただけることも増えてきました。
工房内では一切小麦粉を使用しておらず、遠方にお住まいの方からも、ご利用いただいております。