小麦アレルギーは日本のみならず、世界中で多くの患者さんが苦しんでいる食物アレルギーです。
一般的には乳児で頻発するアレルギーですが、最近では大人になってから突然小麦アレルギーを発症してしまうというケースも増えています。
小麦アレルギーを発症してしまうと、日々の食事や外食をはじめ、小麦が主原料であるスイーツやお菓子はほとんど食べられなくなってしまいます。
しかし、最近では小麦アレルギーの患者さんに配慮した、小麦を含まない製品や小麦粉の代替原料でつくられたお菓子がたくさん販売されるようになってきました。
今回は、小麦アレルギーの方でも食べられるスイーツやお菓子をご紹介します。
スイーツやお菓子を購入するときの注意点

まずは、小麦アレルギーの方がスイーツやお菓子を購入するときに気をつけなければいけないポイントをお伝えします。
原材料表示は必ずチェックする

商品の裏面に掲載されている原材料表示は必ずチェックしましょう。包装された商品は法律で表示が義務付けられているので、小麦を使用している場合は必ず記載されています。
また、卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そばは特定原材料7品目については、アレルギー物質としての表示義務があります。
小麦粉を使用した生産ラインで作られていないか確認する
小麦アレルギーを持つ方は、ごく微量な小麦であっても摂取することでアレルギー反応を引き起こしてしまいます。
ですので、たとえ商品自体に小麦が含まれていなかったとしても、同じ場所で小麦を使った別の商品が製造されている場合は、その商品を避けるのが無難です。
一般的に市販されている商品には原材料枠外に「小麦を含む製品と共通の生産ラインで製造しています」といった内容が記載されていますので、見逃さないように気をつけましょう。
小規模なパン屋やケーキ店では記載がないケースもあるので、店舗のスタッフに小麦の使用有無を確認した方がいいでしょう。
小麦アレルギーでも食べられるお菓子とは?
多くのスイーツやお菓子は小麦を使用していますが、小麦を使用していないお菓子や米粉などの代替原料でつくられたお菓子は、小麦アレルギーの方でも安心してお召し上がりいただけます。
元々小麦粉を使用しないお菓子
元々小麦粉を使用せずにつくられるお菓子には、同一生産ライン上でも小麦を使用していないことが多く、食べられる可能性が高いです。
小麦粉を使用しないお菓子の一例をご紹介します。
アイスや氷菓
乳製品を主原料とするアイスクリームや、シャーベット状の氷菓などは小麦粉を使用していないことがほとんどです。
ゼリー
ゼリーは寒天やゼラチンなどを主原料とし、小麦を含む多くのアレルゲンをほとんど含みません。
プリン
プリンもゼリーと同じような原材料でできており、小麦を含んでいないことが多いです。
焼きプリンも一見小麦が使われてそうですが、使用していないことがほとんどです。
チョコレート
チョコレートも小麦を使用しません。ただし、板チョコ以外のチョコレート菓子には含まれていることもありますので、注意しましょう。
あめ、ラムネ、グミなど
あめ、ラムネ、グミ、マシュマロといった砂糖菓子は小麦が入っていることはまれです。
和菓子
小麦粉を多用する洋菓子とは違って、和菓子は小麦を使わないお菓子がメインです。
例えば、団子や大福、ようかん、おはぎなどは米やあんこが主な原材料ですので、小麦を使用していることは少ないでしょう。
ただし、和菓子にはカステラや饅頭など小麦を使用するお菓子もありますので、同一生産ラインで小麦が使用されているかどうかの確認は必ず行ってください。
米粉や大豆粉でつくられたお菓子
小麦粉の代替原料として米粉や大豆粉を使用したお菓子は問題なく食べられます。
一昔前までは、米粉や大豆粉のお菓子はあまりおいしくなかったのですが、最近では技術が進みかなり美味しいお菓子が開発されています。
米粉や大豆粉のお菓子であっても、小麦粉が少量含まれていたり、同じ生産ラインで小麦を使用していることも少なくないので、購入時にはお気をつけください。
小麦アレルギーでもお菓子は食べられる
小麦アレルギーだとお菓子はほとんど食べられないというイメージがありますが、実際は小麦を使用していないお菓子もたくさんあります。
特に、まだまだ数は少ないものの、米粉や大豆粉のお菓子は製造技術の進化により小麦粉と遜色ないレベルまでおいしく製造できるようになっています。
小麦アレルギーの方でも原材料に注意しながら探せば、たくさんの食べられるお菓子が見つかるはずです。
ぜひ、お菓子選びの参考にしてみてください。
コメルは米粉100%のスイーツをつくっています

コメルのスイーツはすべて山形県産米粉を100%使用しています。
日々スイーツの材料や加工方法を見直しており、おかげさまで小麦のスイーツよりもおいしいと言っていただけることも増えてきました。
工房内では一切小麦粉を使用しておらず、遠方にお住まいの方からも、ご利用いただいております。