美容の一環で、グルテンフリーを実践している方は少なくありません。
小麦をカットすることでお肌の調子がよくなったり、ニキビが気にならなくなったという声を聞いたことがある方も多いのでは?
たしかに、食事が肌に影響することは間違いありません。
しかし、本当にグルテンフリーを始めただけでニキビが治る、というようなことがあるのでしょうか?
今回は、グルテンフリーとニキビの関係について、ご紹介したいと思います。
小麦でニキビができると言われる理由
よく、小麦をたくさん摂取するとニキビができやすくなると言われます。
理由の一つに、食物アレルギーがあげられます。
代表的な食物アレルギーの一つである小麦アレルギーをはじめ、セリアック病やグルテン不耐性など、グルテンに関連するアレルギーはたくさんあります。
特に、グルテン不耐性などは症状が弱いため本人も気づくことが少なく、「隠れグルテンアレルギー」の方を含めると、人口の数%はグルテンに耐性がないとも言われています。
そして、グルテンに耐性がない方が小麦を摂取すると、ニキビなどの肌荒れを起こしてしまうこともあります。
また、グルテンは「リーキーガット」という腸内環境が著しく悪化した状態を引き起こす可能性もあり、悪玉菌が生み出す有害物質により、ニキビなどの肌荒れを起こしてしまいます。
グルテンの性質や影響については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
グルテンフリーがニキビに良いと言われるのはなぜ?
グルテンが体や腸に悪影響を与え、その結果ニキビにつながることがあるのです。
逆に言うと、グルテンを含む小麦を摂取しなければ、小麦が原因によるニキビ等の肌荒れは起こらないのです。
そして、小麦の代替品として米粉を取り入れたグルテンフリーを実践することで、より一層美肌を目指すことができるとも言われています。
血糖値の上昇が穏やかになる
アメリカの研究では、血糖値の上昇がニキビに関係があることが指摘されました。
小麦製品は血糖値を上昇させやすい代表的な食べ物です。
一方で、米は同じ炭水化物ながらも、血糖値の上昇を穏やかにする作用があることがわかっています。
新潟工科大学の研究によると、米のタンパク質が分解されてできた成分が、血糖値を下げるインスリンの分泌を促すのだそうです。
つまり、小麦製品を米粉製品に変えることで、ニキビの原因となる血糖値の上昇に作用する可能性があるのです。
腸内環境を整えてくれるため美肌に
小麦は腸内環境の悪化を引き起こす可能性があることはすでに書きましたが、反対に米は腸内環境を改善してくれる効果があります。
お米に含まれるデンプンが、ビフィズス菌などの腸内環境に良い菌の増殖を促進してくれるのです。
腸内環境が良くなることで、悪玉菌による有害物質の分泌を減らし、結果的にニキビなどの肌荒れにも影響を与えてくれることが期待できます。
グルテンフリーを始めて美肌を目指そう
いかがでしたか?
グルテンフリーに直接的な美肌効果はないものの、体内や腸に良い影響を与えてくれることで、ニキビのない肌を目指せるなら、グルテンフリーを始めたいですよね。
とはいえ、スイーツなどのおいしいものは、ほとんど小麦で作られているのが現実。
しかし、最近は米粉でも小麦粉と同等以上のおいしさを実現できたスイーツやパン、パスタなどもたくさんあるので、肌に悩む方はぜひグルテンフリーを試してみてください。
コメルは米粉100%のスイーツをつくっています
コメルのスイーツはすべて山形県産米粉を100%使用しています。
日々スイーツの材料や加工方法を見直しており、おかげさまで小麦のスイーツよりもおいしいと言っていただけることも増えてきました。
創業以来、工房内では一切小麦粉を使用しておらず、遠方にお住まいの小方からも、ご利用いただいております。