米粉でもアレルギー症状が?小麦アレルギーの人が注意すべき米粉製品の選び方

米粉で作られたグルテンフリーの丸いパンがバスケットと木のテーブルに並び、横には米粉の入った小鉢と生の米粒が置かれている写真

 

近年、食物アレルギーの中でも特に増加しているのが「小麦アレルギー」です。

「小麦アレルギーは子どもが発症するもの」というイメージを持つ人も多いですが、実は大人になってから発症するケースも少なくありません。

小麦アレルギーになると、パスタやパンなどの小麦製品はもちろん、醤油やお酒、化粧品に至るまで、小麦が含まれるものすべてを避ける必要があり、日常生活に大きな支障が出てしまうこともあります。

近年は大豆粉や米粉の加工技術が進み、小麦を使わずにおいしい食品も増えていますが、それでも「米粉製品を食べたのにアレルギー症状が出てしまった」という事故は後を絶ちません。

これは、原材料表示に小麦の記載がなくても、実際には小麦が混入しているケースがあるためです。消費者庁などの公的機関も注意を呼びかけています。

参考:米粉製品による小麦アレルギーに気をつけましょう!!(消費者庁)

米粉だからといって安心するのではなく、正しい知識を持って選ぶことが大切です。

小麦アレルギーとは?

木製テーブルに並べられたパン、ピザ、パスタ、ソースなどの小麦製品に対して、胸に手を当てながら『ストップ』のジェスチャーをする水色のシャツを着た女性の写真

小麦アレルギーは、食物アレルギーの一種です。

小麦に含まれるタンパク質をアレルゲン(アレルギーの原因物質)として、体が過剰に反応してしまうことで発症します。

主な症状は、腹痛や下痢、じんましん、かゆみ、肌荒れ、頭痛、くしゃみなど人によってさまざまで、重症の場合は呼吸困難やアナフィラキシーショックなどの深刻な症状につながることもあります。

さらに厄介なのは、小麦アレルギーは「食べるだけで発症する」とは限らない点です。
小麦を含む化粧品や日用品に触れたり、空気中に舞った小麦粉を吸い込んだりするだけでも症状が出る場合があります。

そのため、日常生活のあらゆる場面で小麦を避ける意識が必要です。

小麦アレルギーでも食べられる食品は?

木製テーブルの上に並べられたごはん、サーモン、チーズ、豆腐、ブロッコリー、ナス、レタス、トマト、大豆など小麦アレルギーでも食べられる食品の写真

小麦アレルギーになると、ほんの少しでも小麦が含まれている食品は口にできません。
パスタ、パン、ピザ、スイーツなどの小麦製品はもちろん、醤油や調味料などもNGです。

しかし、安心してください。
小麦を使わなくても、おいしく安全に楽しめる食品はたくさんあります。

例えば、

  • ごはん(米)

  • 肉・魚・卵

  • 野菜・果物

  • 豆腐や納豆などの大豆製品

  • ナッツ類

これらは小麦を含まないため、安心して食べられる基本の食材です。

さらに最近では、米粉や大豆粉を使った代替食品の品質が飛躍的に向上しています。
米粉のパンやピザ、スイーツ、麺なども、小麦製品に負けないおいしさで、選択肢がどんどん増えています。

ポイントは「必ず表示を確認して、小麦が使われていない商品を選ぶ」ことです。

安全な食材を選んで、無理のない形で小麦アレルギーと付き合いましょう。

小麦を含まない食品の選び方については、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

▶︎グルテンフリー食品の選び方:安全な食材と注意すべき食品

米粉製品を食べるときの注意ポイント

米粉は、小麦アレルギーの方にとって強い味方です。

米粉パンやスイーツ、麺類など、選択肢も豊富でおいしいものが増えています。

しかし、「米粉だから安心」と思い込むのは危険です。

実際には、米粉製品でも小麦が含まれていたり、製造過程で混入するケースが少なくありません。

安全に食べるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

 

原材料表示を必ず確認する

スーパーマーケットで食品のパッケージ裏を指さして確認する、首から下だけが写った女性の写真

米粉パンやスイーツでも、ふんわり感や食感を出すために小麦粉を混ぜている商品が多いです。

また、添加物に小麦由来の成分が使われていることもあります。

購入前に必ず原材料表示を確認し、「小麦」と書かれているものは避けましょう。

 

店舗で直接確認する

ベーカリーで、女性がパンを指差しながら店員に確認している写真

特に小さなパン屋さんやケーキ店の場合、少量の小麦が入っていても表示していないケースがあります。

実際、消費者庁にも「表示されていなかったために症状が出た」という事故報告が寄せられています。

米粉製品を買うときは、店員さんに『小麦は使われていませんか?』と直接確認する習慣を持つと安心です。

 

コンタミネーション(混入)に注意する

パン工房のキッチンで、首から下だけ写ったベーカーが手袋をして丸い生地に卵液を塗り、横のトレイにはクロワッサンが並ぶ写真

原材料に小麦が書かれていなくても、同じ工房で小麦製品を作っている場合、製造過程で混入するリスクがあります。

パッケージに「本製品は小麦を含む設備で製造しています」と書かれている場合は、避けるのが無難です。

小さな店舗の場合、このような表記がないこともあるため、工房で小麦を扱っているかどうかを確認するのがおすすめです。

「米粉だから大丈夫」と安心せず、必ず確認する習慣を身につけることが大切です。

安全に米粉製品を楽しむためのポイント

米粉製品は、小麦アレルギーの人にとって心強い選択肢です。

ただし、安心して楽しむためには「正しい知識」と「確認する習慣」が欠かせません。

以下のポイントを意識して、米粉の美味しさを安全に味わいましょう。

 

信頼できるメーカーや店舗を選ぶ

ベーカリーの店先でガラス越しに中をのぞきながら立つ女性の写真

大手メーカーや、アレルギー対応に力を入れている専門店は、製造環境や表示がしっかり管理されています。

小麦を扱わない専用ラインや工房で作られた商品を選ぶと、混入リスクが減らせます。

 

専用ラインで製造しているかを確認する

食品工場の窓越しに、専用ラインのコンベアを監視する白衣とキャップ姿の作業員の背中が写る写真

パッケージや公式サイトに「小麦を含む製品と別ラインで製造しています」と明記されているか確認しましょう。

不安があれば、事前に問い合わせるのも良い方法です。

 

店員さんに質問する

洋菓子店でショーケースに並ぶケーキを指差して店員に確認する女性と、それに応える店員の写真

特に個人経営のパン屋やケーキ店では、必ず店員さんに「小麦を使っていませんか?」と聞くようにしましょう。

工房の状況や、表示に書ききれていない情報も教えてもらえることがあります。

米粉製品は、きちんと選べば安全で美味しく、アレルギーの不安を減らせる素晴らしい食品です。

正しい知識と確認を習慣化して、安心して米粉生活を楽しみましょう。

コメルは小麦アレルギー対応のスイーツをつくっています

米粉のバームクーヘンとロールケーキ

コメルのスイーツはすべて山形県産米粉を100%使用しています。

日々スイーツの材料や加工方法を見直しており、おかげさまで小麦のスイーツよりもおいしいと言っていただけることも増えてきました。

工房内では一切小麦粉を使用しておらず、遠方にお住まいの方からも、ご利用いただいております。

 

お客様の声

実際にコメルのグルテンフリースイーツをお召し上がりいただいたお客様からは、こんなお声を頂いています。

コメルのスイーツを食べた小麦アレルギーのお客様のレビュー画像

小麦アレルギーや健康志向の方だけでなく、味を重視する方からも支持されているのが、コメルの魅力です。

 

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